ポップコーンは、何千年も前からアメリカ先住民の間で作られ、その後世界中に広がっていった食べものです。
この本では、ふたごの兄弟の一人が作り方を、もう一人が、この食べものにまつわる歴史や伝説を紹介してくれます。
作り方は簡単。熱した厚手のふたつきなべに油を入れ、粒状のポップコーンを加えてふたをし、火加減を調整するだけ。なべの中ではじける音がしなくなったらできあがりです。
ポップコーンがはじけるのは、熱することで粒の中の水分が蒸気となってふくらみ、皮を破るため。アメリカ先住民のあいだでは、粒の中に小さなあくまが住んでいて、熱くなるとあくまがおこって飛び出してくる、という言い伝えがあるそうです。
また、かんかん照りのある日、ポップコーンが畑でそのままはじけてしまい、人々はふぶきがきたとかんちがいした、という昔話もあります。
作者が知り合いから教わった「世界一おいしいポップコーンのつくりかた」も紹介してあるので、興味ある人は是非おためしあれ!
光村教育図書
作:トミー・デ・パオラ
訳:福本 友美子
ぶどうの木代表 中村 佳恵