自身が代表理事を務める農事組合法人「川西」(山口市深溝)が、2023年度農業農村整備優良地区コンクール(農業振興部門)で、最高賞の農林水産大臣賞を受けた。農業所得の向上や、農村が活性化している地域を表彰するコンクールで、同部門での農水大臣賞は県内初だ。
「取り組みが評価され、うれしい反面、責任も感じる。20代の若手職員5人と市と県を訪問し、報告できたことが何より」と喜びを語る。
同法人は、2006年に始まったほ場整備を契機に2008年に設立。106.4ヘクタールの農地を管理している。水稲作と畑作とを交互に利用する田畑輪換や、スマート農業を活用して、耕地利用率を71%から150%に引き上げた。その他にも、福利厚生面を整備し、県立農業大学校の卒業生を積極的に採用している。
「将来の法人経営を託す人材も育成中」と話す。
【プロフィル】1945年1月、山口市佐山生まれ。山口農高卒業後肥料会社に就職。定年退職を迎え、64歳の時に農事組合法人「川西」へ。現在代表理事を務める。大切にしていることは人の働きやすさとデータ管理。趣味は山野草を育てること。