2024年4月、山口学芸大・芸術短大の学長に就任した。「建学の精神『至誠』に基づき、何ごとにも真摯に向き合う人材の育成を目指す。構成員相互の信頼関係も大切にしながら、将来のための種まきができれば」と話す。
学校法人宇部学園を母体とし、教育者・保育者を多く輩出する同大。文部科学省の「地域活性化人材育成事業(SPARC)」に採択された山口大・県立大・学芸大連携の「文系DX人材」育成プログラムにおいては、デジタルに強い教員の養成を目標に掲げている。カリキュラムに「文理横断型のSTEAM(科学・技術・工学・芸術等・数学)教育」や「DXによる地域課題解決PBL」を取り入れ、“新しい時代の教員”に求められる力を養う方針だ。
座右の銘は「夏炉冬扇」。「山口西田読書会」の主催者の1人で、地元の哲学振興にも努める。
【プロフィル】1951年12月、岩国市生まれ。岩国高、島根大卒業後、京都大大学院へ進み、宗教学を研究。博士課程修了。山口大教育学部長、放送大山口学習センター所長などを経て、2022年に山口学芸大に着任。学生部長、副学長を務め現職へ。