宮野地域を流れる椹野川で河川美化活動を55年間続けている「宮野観光会」が、日本河川協会から今年の河川功労者表彰を受けた。2024年、山口県内では同会のみの受賞だ。
1969年8月に地域住民が主体となって発足した同会。国土交通省が定める7月の河川愛護月間に合わせて毎年、地域内を流れる約5.5キロの椹野川を町内会ごとに分担しながら約1300人が清掃に取り組んでいる。さらに、宮野小と協働してホタルの飼育・放流、アユの放流などをも行っている。
受賞の喜びの反面、「温暖化と高齢化が進む中、特に清掃活動については今後、どのように継続していくかという課題にも直面している。時代に応じた形を模索しながら継続できれば」と話す。
趣味は盆栽と竹細工。6月の「宮野ホタルまつり」では、ホタルかご作りコーナーを担当している。
【プロフィル】1949年熊毛郡上関町生まれ、山口市宮野在住。県職員を定年退職した後、県の外郭団体に6年勤務。宮野観光会会長は4期7年目。みやの地域づくり協議会の文化・伝統部会長も務める。宮野盆栽会会長で、日本盆栽協会県央支部にも所属する。