磯辺でよく見られ、ヒヨドリに似た姿から名前がつけられていますが、ヒヨドリ科ではなく、ヒタキ科の分類です。オスは青い背中と赤褐色の腹が鮮やかですが、メスは全体が灰褐色であまり目立ちません。オスのさえずりは「ポイピーチョイチョ…」などと複雑な旋律で、春から夏の繁殖期以外もさえずることがあり、メスもオスと似た声を出すことがあります。
巣は岩場のくぼみに作ることが多いのですが、近年、全国的に市街地に進出し、建物のすき間での営巣例が増えています。山口湾周辺でも海岸部から近隣の住宅地にかけて生息しているので、ぜひ探してみてください。
スズメ目 ヒタキ科
[全長] 23cm
[時期] 一年中見られる留鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 寺本 明広