石州津和野の城主・吉見氏が旧阿武郡を治めていた約400年前に発祥したと伝わる蹴出し踊り。山口市指定の無形民俗文化財だ。
蹴出し踊りは、戦前までは旧阿東町内各地で踊られていたが、今は地福と篠生の一部にのみ残っている。特に地福では1960年頃に蹴出し踊り保存会が結成され、レコードも制作された。
蹴出し踊りには先祖の霊を慰めたり、厄を蹴り出したりする意味があるという。毎年、お盆の時期には「合同慰霊祭」と蹴出し踊りの「総踊り」が「ほほえみの郷トイトイ」(阿東地福)駐車場で開かれ、2024年は8月14日(水)に開催が予定されている。
「地元の文化として後世に伝え、普及に努めたい」と同保存会の伊藤光典会長。