ハンダは、少し離れた村に住む友だちのアケヨにあげるために、七つのくだものをかごに入れました。
バナナ、グアバ、オレンジ、マンゴー、パイナップル、アボカド、そしてパッションフルーツ。
くだものでいっぱいになったかごを頭にのせて歩きながら、ハンダは考えました。
「アケヨは、どのくだものが いちばんすきかな?」
ようやく村につくと、アケヨがかけよってきていいました。
「わあ、ミカンだ! いちばんすきな くだものよ!」
ミカン? ハンダはびっくり。ミカンなんて持ってきていなかったはずです。でも、ハンダが頭の上のかごをおろしてみると、そこにはミカンが山もり入っていました。
一体何が起きたのかな?
この本では、ハンダの気付かなかった道中のできごとが、絵を見てわかるようにかいてあります。
ケニアのルオ人の子どもたちをモデルにつくられた絵本。ふりそそぐひざしのもとで、人間も動物もおおらかに生きている様子がたっぷり楽しめる作品です。
光村教育図書
作:アイリーン・ブラウン
訳:福本 友美子
ぶどうの木代表 中村 佳恵