7月、2024年度県環境生活功労者知事表彰(調理業務功労者)を受けた。調理技術の発展や調理師の資質向上に顕著な功績があった調理師から毎年選ばれるもので、調理師に対する勉強会を開くとともに、中学・高校への出前授業や地域の料理教室の講師を積極的に務めてきたことなどが認められた。
「ずっと続けてきたことが評価されてうれしい。教えることについては、その人の家庭の味も尊重しながら、料理の楽しさを伝えてきた」と話す。
山口市湯田温泉に店を構える「割烹ひさご」の三代目社長で料理長。「基礎を大切に」を根幹とした技術はもちろんのこと、「お客様から求められていることは何かを考えることが大事」という。
趣味は華道と茶道。千利休がもてなす心を説いた「利休七則」を信条に、「地域で必要とされる飲食店でありたい」と語る。
【プロフィル】1971年山口市生まれの52歳。西京高卒業後、防府市内にある「料亭桑華苑」で日本料理の修業を積み、23歳の時にひさごに入社。料理の腕前と後進の育成が評価され、2017年に「山口マイスター」(調理部門)の認定を県から受けた。