山口市出身のシンガーソングライター・ちひろさんの「金子みすゞを歌って20周年」を記念するディナーコンサートが、9月14日(土)午後6時から、山口グランドホテル(山口市小郡黄金町1)で開かれる。
ちひろさんは、1996年に作曲家として東京で活動を開始した。2003年には、音楽の方向性を見直すため山口に帰郷。そして、その年に長門市仙崎出身の童謡詩人・金子みすゞの詩に出会い、曲を付けて歌い始めた。初披露したのは12月21日で、くしくも自身の誕生日だった。ライブの観客からは大絶賛を受け、用意したCDは完売。口コミでも広がり、多くの追加注文が入ったという。そうして、金子みすゞ生誕100周年だった同年に、「金子みすゞを歌うちひろ」としてのスタートを切った。その後は、「みすゞの詩に作曲し歌い語るメッセージシンガー」として、国内のみならず、海外でも公演活動を行うなどしている。さらには、「ふるさとの風~山口市民の歌」「湯田温泉にKON来ん?」など、地元ゆかりの楽曲も数多く手掛け、「山口七夕ふるさと大使」にも任命されている。
「今の自分があるのは、地元の応援があってこそ。20年の節目に、感謝の気持ちを伝えたい」とちひろさん。ディナーコンサートについては「通常のコンサートとは違い、参加者と近い距離で歌やMCをお届けする。プログラムは、20年歌い続けてきた金子みすゞ『私と小鳥と鈴と』『明るいほうへ』『星とたんぽぽ』『大漁』に加え、みすゞと同郷の作詞家・大津あきらの代表作『輝きながら』(徳永英明)や『for you…』(髙橋真梨子)も歌う。楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛ける。竹内まりやの『いのちの歌』なども披露する予定だ。
チケットは前売りのみで、山口井筒屋、ローソンチケット、チケットぴあ、信光寺(山口市小郡下郷)などで購入できる。全席指定で1万2000円(ディナー、フリードリンク、コンサート、サービス料込)。問い合わせは、ベルミューズ(TEL083-920-4277)へ。