現在、国宝・瑠璃光寺五重塔の檜皮葺屋根修復工事に携わっている屋根工事会社ひわだやの専務取締役。「檜皮葺の技術や伝統文化を後世に伝えたい」と、檜皮を使ったワークショップや商品開発、レンタルスペース事業などを展開している。
文化財の屋根工事には受注に波があることから、「本業を支える柱の一つとしてできることはないか。素材の良さを広く理解してほしい」と模索。2017年に「アトリエひわだや」を立ち上げ、同社の観光教育部門としてスタートした。
ワークショップでは、徳地和紙、大内塗、檜皮を活用したコサージュやリース作りが体験できる。また、檜皮を配合したアロマオイル「瑠璃KOU」、檜皮葺屋根を模したインテリアパネル「kasane」も商品化した。
10月には、「瑠璃KOU」をミスト状にスプレーする商品も発売予定だ。
【プロフィル】1976年7月、防府市生まれ。防府高、山口大人文学部卒。文化財等屋根工事会社「ひわだや」(山口市円政寺町)の専務取締役で、「アトリエひわだや」を主宰。2級建築士、DIYアドバイザーの資格を持つ。3児の母。