9月7日(土)、山口の夏祭りの最後を飾る「もりさま祭」が、長寿寺(山口市本町1)境内を中心に開かれる。主催は、荒高自治会などでつくる同実行委員会。
「もりさま」とは、かつて同地にあった荒高神社の通称で、祭神は菅原道真公。現在は、今八幡宮(同市八幡馬場)境内にある八柱神社に合祀(ごうし)されている。大内氏の時代、後河原や堂の前など広範囲で大火があった時、「天神様が森から白馬に乗って『火の用心せよ』と触れ回ったおかげで荒高が火難を逃れた」という言い伝えも残っている。そのため、学問の神様としてはもちろん、火難よけの神様としての信仰も厚い。
もともと「もりさま祭」は、毎年9月1日の恒例行事だった。コロナ禍のため2020年と2021年は神事のみの実施となり、再開された2022年からは週末(土曜日)の開催に変更された。
境内でのお祭りは、6時から9時まで。から揚げ、フランクフルト、かき氷などを販売する町内有志による手作り夜店やバザーが並び、自転車などが当たる福引も。子どもたちが輪投げなどの「遊び」を満喫できる「子供ワンダーランド」も登場する。