山口県内における女性の子宮頸がん、乳がん検診の受診率は、2023年に国が公表した「国民生活基礎調査」によると全国最下位だった。
乳がんは日本の女性に最も多いがんだが、早期発見での生存率は90%以上に上る。早期発見のために重要なのが、定期健診と「乳房を意識する生活習慣(ブレスト・アウェアネス)」だ。自身の乳房の状態を知り、「変化を感じたらすぐに相談・受診する」「40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける」といった行動が、早期発見にもつながる。
20年以上の検査実績を持ち、検査時の痛みが軽減される新しい装置を今年導入した阿知須同仁病院(山口市阿知須)は、10月のピンクリボン月間(乳がん検診の早期受診を推進する世界規模のキャンペーン)に合わせ、多忙な平日を過ごす女性のために日曜および平日夜間に乳がん検診日を設ける。日時は9月29日(日)と10月20日(日)の午前9時から正午までと、10月2日(水)の午後6時から8時まで。女性の診療放射線技師と検査技師がマンモグラフィー検査やエコー検査を担当し、セルフチェック(自己触診)の方法も教えてもらえる。
受診の予約、問い合わせは、同院(TEL0836-65-5778)へ。