「山口でなかなか上映される機会のない良質な単館系新作映画を、自分たちの手で上映・観賞する」ことを目的に活動している「西京シネクラブ」(TEL083-928-2688)は、三上智恵監督によるドキュメンタリー映画「戦雲-いくさふむ」(2024年)を、9月29日(日)に上映する。会場は山口市民会館小ホール(山口市中央2)で、上映時間は午前10時半、午後1時半、6時からの3回。
「台湾有事」に備え、沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島などの南西諸島では、急速な軍事要塞化が進行。日米両政府主導のもと、自衛隊ミサイル部隊の配備、弾薬庫の増設、基地の地下化、全島民避難計画などが進められている。本作は、これまで「標的の村」(2013年)、「戦場ぬ止み」(2015年)、「標的の島 風かたか」(2017年)、「沖縄スパイ戦史」(2018年)などを世に送り出してきた三上監督が、2015年から8年間にわたり取材を続けてきた最新リポートだ。戦力配備の実態だけでなく、過酷な歴史と豊かな自然に育まれた人々の暮らしや祭りも、鮮やかにスクリーンに映し出す。
会場には三上監督も来場。2回目の上映後と、3回目の上映前に「トークの会」も実施される。これまで同会は、彼女の監督作をすべて上映し、毎回「トークの会」を開催してきた。その際、次回作への寄付金も来場者から募って贈呈しており、本作のエンドロールには、「西京シネクラブ」の名前も支援者として登場している。
前売り券(電話予約可)は1500円で、同館、YCAM、C・S赤れんがで購入できる。当日券は、大人1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。