県が推進している「犯罪のない安全で安心なまちづくり」への功労が認められ、自身が隊長を務める「仁保っ子見守り隊」が10月18日に知事表彰を受けた。2024年度は、山口県内の6個人と4団体が選ばれた中、「地域の安全は地域で守ると理解してもらっている住民の皆さんのおかげ」と話す。
2001年に大阪教育大附属池田小で児童殺傷事件が起き、子どもの安全への関心が高まったのを機に、2006年、同見守り隊を立ち上げた。以来、18年間、朝7時から交差点で隊員らとともに立哨を行い、登校時の事件や事故はゼロだという。春には児童と見守り隊の紹介式を行うことで互いの顔と名前をいち早く覚えるよう配慮。普段でも会えば「田中のおじちゃん」と手を振られる。
「子どもたちの笑顔が励み。元気である限り自分のためにも続けたい」と今後について語る。
【プロフィル】1951年山口市仁保生まれ、在住。京都府の大手酒造会社勤務を経て帰山し、信販会社エースカードに35年務めた。退職後は道の駅「仁保の郷」駅長に。現在は「仁保ヴィレッジ」マネージャー。2020年県防犯連合会から功労賞も受けた。