70年ぶりとなる檜皮(ひわだ)葺き屋根全面修復工事や木部修理作業が実施されている国宝・瑠璃光寺五重塔(山口市香山町7)の姿は、今はデザインシートに覆われて見ることができない。山口市は、その間にも観光客らに楽しんでもらおうと、「昇華-shouka-大内文化」と名付けた観光誘客事業に取り組んでいる。
今年の1月から5月にかけて、五重塔を覆うデザインシートをスクリーンにしたプロジェクションマッピングを初開催。好評だったため、9月からは内容を変更した第2弾を上映している。
世界的に活躍する舞台芸術監督・森弘一郎氏が監修した。大内氏の過ごした時間を「四季」に見立て、映像と音楽で表現。オープニング「大内菱が輝く新たな物語の始まり」、冬「雪景色の五重塔に佇む弘世公」、春「山口の地に咲き誇る桜と大内文化」、夏「初夏に咲く睡蓮と満月に映える五重塔」、秋「舞い散る紅葉と大内文化の歴史」の5部で構成されている。
さらに通路には、人の動きによって「落ち葉が舞う」などの変化を見せる「インタラクティブ体験」もできるようにした。
実施時間は午後6時から10時までで、期間は2025年1月3日(金)まで。12月31日(火)のみ、深夜0時半まで上映される。
問い合わせは、山口市観光交流課(TEL083-934-2810)へ。