仕事と子育ての両立を支援したり、業務改善を積極的に行ったりする管理職職員を県が表彰する「イクボス表彰」を11月7日に受けた。
「改善提案を受け入れてくれた上司や、協力してくれた職員のおかげ」と話す。
阿知須同仁病院の事務部長を務め、職場での働きやすさ、効率化を考えた取り組みを実施してきた。給与明細の電子化を始めとした院内のDX化、定年延長を見据えた70歳までの雇用確保と給与カットの改訂、女性の動きやすさを考えた制服の導入など、その内容も多岐にわたる。「新しいことを取り入れるためには大変なこともあった」と振り返るが、導入後の効果をシミュレーションしながら、周囲への理解促進も図っていった。
今後について、「経営的視点を常に頭に入れて、さらなる効率化、働きやすさを考えていきたい」と語る。
【プロフィル】1960年福岡県生まれ。結婚を機に宇部市に移り、議事録を作成する仕事を30年近く続けた。その間子育ても行う。55歳で阿知須同仁病院に転職し、現在事務部長を務める。趣味はガーデニング、登山、ヨガで、「今は孫と遊ぶことが一番の楽しみ」。