本年も山口博物館をよろしくお願いします。
今回は、今年の干支のヘビ(巳・蛇)に関係する植物を紹介します。
画像は、「ジャケツイバラ」というつる性の植物の実と花です。これは茎にトゲが多数ある植物で、名前からしてもバラのなかまのような気がしますが、実の様子からわかるようにマメ科の植物です。漢字では蛇結茨と書き、ヘビのような細長くトゲのある枝(茨)で他の植物の枝や自分の他の枝に絡みつく様子からその名前がついたと言われています。花は5月頃に咲き、黄色で目立ちます。
ヘビに関係する植物は、他にも「ヘビイチゴ」や「ジャノヒゲ」「マムシグサ」などがあります。
日没後に咲く花で有名な「カラスウリ」もヘビに関係するようです。理由はぜひ調べてみてください。ヒントは英語です。
(当館は空調工事のため3月24日まで休館中です)
山口県立山口博物館 植物担当学芸員 杉江 喜寿