「令和6年度多面的機能支払交付金 中国四国農政局長表彰」(優秀賞)を受けた「八方原の環境を守る会」会長。「会員らの奉仕と書記担当者の広報活動のおかげ」と話す。
同会は、山口市小郡にある八方原集落の住民らによって2007年に活動開始。現在は農家26人と非農家2人、農事組合法人などの3団体で構成されている。同集落にはほ場整備された田畑28.4ヘクタールがある。標高の低さなどから水害に弱く、大雨時には冠水被害を受ける。そこで、水路の泥上げや農道の清掃などを協力して行い、整備・防災に務めている。活動の様子は広報紙「やかたばら環境通信」で毎月発信し、地域の自治会に全戸配布。現在までに200号を超える。地域に密着した内容で、発行頻度は「全国的にもほとんど例がない」と評価を受けた。
「今後も皆で協力して活動を継続したい」と話す。
【プロフィル】1959年6月、旧吉敷郡小郡町生まれの65歳。小郡小・中、山口農業高から農業大へ進学し、卒業後は渡米して約2年間農業研修を受けた。帰国後、父の営む養鶏場を手伝い、JAに入社。現在は農事組合法人八方原の副代表理事を務める。