2024年4月、山口労働局長に就任した。「住みやすい場所で、名所・史跡が至る所にある。地元の人の真面目で優しい心情にも触れている」と1年近く過ごした印象を語る。
前部署は、厚生労働省労働基準局の賃金課で、最低賃金の審議を担当。昨年の最低賃金引き上げを受け、就任後は県民への関心と理解を深めるための取り組みにも積極的だ。業務改善助成金を活用して賃金引き上げを行った企業の成功事例を動画で紹介し、自らもインタビュアーとして出演している。
さらに、女性の活躍を進める「えるぼし」認定企業や、子育て支援に取り組む「くるみん」認定企業の増加を図り、男女とも働きやすい環境整備にも注力するという。
今後について「賃金と成長の好循環という目標を踏まえ、人材確保にもつながるよう山口の『働く』をぶち応援」と意欲を見せる。
【プロフィル】1966年熊本県生まれの58歳。青山学院大法学部卒。1990年に労働省(現厚生労働省)入省。大阪労働局労働基準部長、労働基準局賃金課主任中央賃金指導官などを歴任。趣味は読書とロック音楽鑑賞で、山口の外郎と瓦そばが好き。