2024年4月に山口運輸支局長に就任した。2001年から5年間県内に勤務し、18年ぶりの来山に「観光面できれいに整備された点がまず目にとまった」と印象を語る。
ドライバー不足が懸念される「2024年問題」について、「問題ではあるが、社会的課題として広く認知されたことで、荷主や消費者の行動変容、適正な取引環境へとつながったと思う。人流・物流は地域の社会生活を支えるインフラの一つ。そのことを多くの人が理解し、維持していかなければ」と話す。
そのほかにも、バスやタクシー事業者のサービス提供が困難な「交通空白地域」における取り組みも進むなかで、「地域の人が利用しやすく、安全・安心で持続可能な交通行政を実現することが目標。そのためにも、『今日はバスに乗ってみよう』という日を作ってみては」と、公共交通の利用を呼びかける。
【プロフィル】1967年岡山県生まれの57歳。島根大農学部卒業後、1993年に中国運輸局へ入局。岡山、広島運輸支局で首席運輸企画専門官などを務め、2024年4月に同局総務部総務課長から現職へ。座右の銘は「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」。