山口市内の将来性ある芸術家を支援する「やまぐち新進アーティスト大賞」に選ばれた。13回目を迎えた今年は、11人が最終選考にノミネート。専門家らによる最終審査を経て、1月31日に授賞式が行われた。「栄誉ある賞で光栄。制作過程で孤独や迷いを感じることもあったが、支えてくれた人に恩返しができたと思う」と、喜びを語る。
受賞の審査対象となった作品は3点。立体作品「Po-Po-po」と、絵画「星降る夜」「赤と青」だ。3作品とも生き物がモチーフとなっており、生き物の姿を借りて表現することは自身の画風でもあるという。
小学生の頃、絵画を学校の先生から褒められたことがきっかけで、「絵が得意」になり、芸術の道へ。現在は一児の母として子育てに奮闘しながらも「精力的に作品制作を続けていきたい」と意気込む。
【プロフィル】1990年防府市生まれ。山口芸術短期大デザインアート学科卒業後、同大専攻科で陶芸を学ぶ。結婚を機に山口市小郡に移り、美術家・デザイナーとして作品制作に取り組む。2015年に自由美術協会展新人賞、2019・20年に県美術展覧会入選。