背面が濃紺でずんぐりとした体型が特徴。日中は林内の樹上で休むことが多く、夕方から活動し始め、水辺で魚などを捕食する夜行性のサギです。飛翔中に「クワッ」と鳴くことから「夜烏(よがらす)」という異名を持ちます。和名は平家物語にて醍醐天皇がこの鳥を見つけ、おとなしく捕らえられたことから、神妙であると五位の位(くらい)を与えたことに由来します。
サギの仲間は違う種類でも集団になって営巣することで知られ、山口湾周辺でもアオサギやダイサギなどに混じって営巣しています。夜に付近を散策する機会があれば、餌場に向かうゴイサギの声が聞こえてくるかもしれません。
ペリカン目 サギ科
[全長] 58cm
[時期] 一年中見られる留鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 寺本 明広