今から150年前の1875年(明治8年)、大久保利通・木戸孝允・板垣退助・伊藤博文・井上馨らが会し、日本の進路を決める「大阪会議」が開かれた。舞台となった料亭「加賀伊」は、後に木戸孝允が「花外楼」と命名。その5代目女将・徳光正子さんによる講演会「料亭花外楼と維新の人々」が、3月15日(土)午後6時から7時半まで、山口市菜香亭(山口市天花1、TEL083-934-3312)で開かれる。
花外楼は、幕末に長州藩士が定宿としていた料亭で、明治以降も伊藤、井上、桂太郎ら菜香亭にもゆかりの深い面々がひいきにしていた。
参加料は300円で、事前の申し込みが必要だ。定員は60人。同店に伝わる長州出身の元勲たちのエピソードを聞くことができる。また、同店が所蔵する歴史的資料の特別展示もある。
徳光さんは、天保年間創業の料亭・花外楼の長女として大阪船場で生まれ育ち、甲南大文学部を卒業。その後家業に従事し、ホテル出店初代店長を経て企画室を創設し、室長に就任。香月泰男に影響を受けた油絵などの趣味を持つ。著書に「絵と文『川のほとりで』」、監修に「いとはんの和ごころ入門」などがある。
徳光正子さん
企画展「幕末維新めぐり 関西の中の長州」
同館では企画展「幕末維新めぐり 関西の中の長州」も開催されている。関西地方における、「長州」に関係する史実や史跡を紹介。観覧料(大広間入場料も含む)は、高校生以上100円、小中学生50円。6月8日(日)まで。