体は黒く、嘴(くちばし)と額の赤色が特徴。足の指に水かきやヒレはありませんが、長い指を使って水中でかくことにより泳ぐことができます。
池や湿地、水田に生息し、昆虫や甲殻類、植物の種子などをエサにします。水田を害虫などから守る「番人」であると考えられたことが名前の由来となっており、昔から親しまれてきました。
バンは普通種として扱われますが、近年全国で減少傾向にあります。水田の減少といった環境変化が主な要因と考えられており、やがて身近な野鳥といえなくなるかもしれません。山口県内は多くの生息環境が残り、バンもよく見られますが、今後注視が必要です。
ツル目 クイナ科
[全長] 32cm
[時期] 一年中見られる留鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 寺本 明広