国土交通省は「国道9号木戸山峠道路改修」を、2025年度の新規事業として予算化した。予算額は5000万円。
国道9号の山口市宮野上から阿東篠目までの区間は、大雨による通行止めや、1961年に開通した木戸山トンネル等道路構造物老朽化など、さまざまな課題を抱えている。
2023年1月には、山口市・島根県益田市・同津和野町・同吉賀町や各市町の商工会議所などが「一般国道9号(益田市~山口市間)整備促進期成同盟会」(会長:伊藤和貴山口市長)を設立し、国に改修を要望していた。
同会は予算化決定を受けて「山陰と山陽を結ぶ国道9号は、市域を越えた広域的な産業・経済の発展や、観光面をはじめとする地域間交流・連携の促進を支えるとともに、国土強靭(きょうじん)化や地元住民の安心・安全を確保する上で、極めて重要な幹線道路。当該区間の事業化は、島根県西部地域および山口県央部沿線のさらなる発展に向けた大きな一歩」とのコメントを出した。
また、村岡嗣政山口県知事は「国道9号は、地域経済や観光振興を支えるとともに、災害時等にも機能する重要な幹線道路であり、当該道路の整備にスピード感を持って取り組んでいただくよう期待している。県も、地元山口市と緊密に連携し、事業の円滑な推進に向けた環境整備等に積極的に取り組んでいく」としている。