2018(平成30)年度山口市美展が、3月10日(日)まで山口市民会館(山口市中央2)で開かれている。時間は午前9時半から午後5時までで、観覧無料。
大賞受賞作は、田村絵里さん(24)のボックスアート「城砦」。一見するとただの黒い箱だが、上部にある四角い窓から中をのぞくと、「街」が広がる…。「外観と内部世界のギャップが意表を突く。今は無き香港の九龍城砦を彷彿とさせる夜の城砦内は、様々な看板で彩られており、店内の様子もうかがえる。(中略)一点透視図法を立体的にジオラマ化し、巧みに微光を操り、看板や街灯を表現することでリアリティーを再現したその世界観は類をみない。高所恐怖症の方はきっと足がすくむに違いない」と評された。
本年度の山口市美展には、170点の応募があり、入賞は15作品だった。入賞者・部門は次の通り。(敬称略)
大賞=田村絵里・デザイン▽準大賞=江村順子・写真▽山口市教育委員会賞=國重英昭・絵画▽山口文化協会賞=吉見芳子・写真▽おごおり文化協会賞=増田美登里・書▽奨励賞=小田弘子・絵画、斉藤正和・彫刻、時浦道子・絵画、藤井由佳子・工芸、村田賢二・絵画▽審査員特別賞=大塚則子・絵画、蔵本直子・写真、末田文子・書、中田真由美・絵画、光永透・絵画