建物群が国登録有形文化財に、庭園が登録記念物に選ばれている山水園(山口市緑町4、TEL083-922-0560)で、「桜まつり」が開かれる。日時は3月31日(日)正午から午後3時まで。
エリザベト音楽大学大学院卒の荒川順美さん(歌)と結城由紀子さん(電子ピアノ)による生演奏とともに、季節の味を盛り付けたお花見弁当を、庭園の好きな場所や特別室で味わえる(雨天時は大広間)。ジェラートやコーヒーも用意され、ジャズやクラシックなど幅広いレパートリーから紡がれる音色が、ひとときを一層盛り上げる。
食事の前後には、桜と新緑が美しい春の庭園の散策も可能。庭園は、池泉庭園、枯山水、露地の3様式を備えている。池泉庭園は大正中期の造園で、温泉水が流れ込む池には錦鯉が一年中泳ぎ回る。露地と枯山水は、京都の庭師・後藤重栄によって昭和20年代後半に作庭された。庭園入口のいばらき門は、大和郡山にある慈光院茨木門の写しで、笛吹嘉一郎設計施工。
桜は、ソメイヨシノと山桜、珍しい枝垂れミドリザクラ「南明錦龍桜」も鑑賞できる。「今年もたくさんのつぼみがついています。心和む春の一日を、のんびりとお過ごしください」と中野愛子社長。料金は一人8000円(前売り制)。