山水園(山口市緑町4、TEL083-922-0560)は、あす9月1日から30日(月)までを「敬老月間」として、施設内にある源泉100%の温泉「翠山の湯」への入浴特別サービスを実施する。
期間中、70歳以上の人とその同伴者は入浴料金が800円になる(通常一般1600円、70歳以上1300円)。これは「お年寄りを大切にしたい」との中野愛子社長の思いから2003年に始められたサービス。70歳以上の人がグループ内に一人でもいれば全員が800円で入浴できるため、毎年この時期を楽しみにしている人も多い。営業時間は、午前10時から午後10時(入場9時まで)。24日(火)は定休日。
山水園の温泉は、酸化還元電位(ORP)がマイナス300mVはあるとされる。酸化を防ぐ力が強いという計測値だ。泉質はアルカリ性単純硫黄温泉で、PH値は9.01。ほどよい硫黄の匂いと、ヌルッとした手ざわりの湯が楽しめる。
中野社長は「山水園では、温度の異なる3本の源泉をミックスさせることで、加水も加熱もせずに適温にしている。この機会にぜひゆっくり入りにきてもらいたい」と呼びかけている。
山水園は大正期に別荘として建てられ、1936年に旅館として開業した。数寄屋師・笛吹嘉一郎氏による増改築等を重ねた建物群は国の有形文化財に登録。池泉庭園、枯山水、露地の3様式が連なる庭園も、国の登録記念物に選ばれている。