毎年1月14日の夜、阿東地福地域では五穀豊穣や家内安全を願う伝統行事「トイトイ」が行われる。
地福地域の「トイトイ」は、子どもたちが手作りの藁馬を持って1月14日の夜、家々を訪ねる伝統行事だ。藁馬を玄関先に置き「トイ、トーイ」と叫んで物陰に隠れると、その声を聞いた家人が藁馬を取り、代わりに菓子などを置いて家の中に戻る。子どもたちはそっと菓子などを持ち去ろうとするが、家人によっては家に入ったと見せかけて、水を掛けようとすることがあり、その駆け引きも楽しむ。
子どもたちの訪問は福の神の来訪を意味するとされ、藁馬は縁起物として神棚などに1年間飾られる。
2012(平成24)年、国の無形民俗文化財に指定された。