徳地で昔から健康茶として愛飲されてきたカワラケツメイの栽培が、絶滅危惧種のチョウの保護にもつながっている。
カワラケツメイは、本州以南に自生するマメ科の植物。徳地でも昔から健康茶として愛飲されていた。護岸工事等の影響で生産量の減少したこの地域資源を生かそうと、2007(平成19)年「とくぢ健康茶企業組合」が発足。収穫や加工も手作業で行い、地域内外で販促活動を実施している。無農薬栽培の拡大は、幼虫がこの植物を唯一の餌とする絶滅危惧種「ツマグロキチョウ」の保護にもつながった。
また、同組合ではカワラケツメイに続いて桑や柿葉、熊笹、クロモジなど様々な生薬も無農薬・自然栽培で育てており、健康茶に加工、販売している。