季節の変わり目にある日本独自の雑節、土用。どのようなものなのでしょうか。
土用の期間は立夏などの前、つまり季節の変わり目に当たります。そのため、「土の気」が乱れていろいろなことが不安定になると考えられたり、土用の間は、土の神である「土公神」が土の中におり、静かな環境を好むとされたことから、「地鎮祭や引っ越し、土いじりは避けた方がよい」と言われるようになりました。
しかし、土用の期間中、土いじりができないと農業などでは支障が出るため、土を触っても構わない「間日」という日が設けられています。
いずれも科学的根拠はありませんが、吉凶を大切にしてきた昔の人々の風習といえるでしょう。