VR(仮想現実)技術をご存知でしょうか。CG(コンピュータグラフィック)などで作り出された仮想世界に入り込んでいるような体験をさせる技術です。
CGやセンシング技術の進化に伴い、高精細3次元CGディスプレイを搭載したVRゴーグルが登場し、また、映像には人の動きなどを感知するセンサーからの信号が反映されるようになったことから、より臨場感のあるVR体験が出来るようになりました。映画やゲームなどのアミューズメント分野だけでなく、教室にいながらの工場見学や外科手術の体験など、教育や医療などの分野でもVR技術が活用されており、今後、幅広い分野での応用が期待されています。
山口博物館には、昨年開催された「山口ゆめ花博」で人気を博した松下村塾や功山寺挙兵、長州ファイブをVRで体験できるコーナーが移設されています。この機会にぜひ、VR技術をご体感ください。なお、体験には、当日会場での予約が必要です。
山口県立山口博物館 理工担当学芸員 漁 剛志